今月の言葉 > 「標語解説書」から > 平成20年版 6日

できない理由を探すのは怠け心
の現れである

 だれにも自分をかばったり正当化したい気持ちがあります。
「条件が整わなかったからできなかった」
 いろいろな場面でこの言葉を聞き、そして自分でも知らず知らずのうちに使っていることがあります。
 課せられた仕事や役割が果たせなかった時、様々な理由を申し立てて、それが認められることもあります。
「そういうことなら仕方ないな」と言ってもらえたら、責任が回避できて一安心といったところでしょうか。
       ◎
 でも、責任が回避できたか否かにかかわらず、できない理由を必死になって探し求めていたことに変わりはありません。


 このように心が動いたのは、やるべき事をやらずに済ませようという、「消極的で怠惰な心が自分の中にあるからだ」と、はっきり知らなければなりません。
「できない理由」という巧妙な言い訳によって覆い隠されて、「これは怠け心だ」と自覚できない場合が多いものです。しかしこの自覚がないと、やるべき事をやらずに済ませておきながら「それで当たり前」という気持ちに堕ちてしまうかもしれません。
 これでは人の信頼を得るどころか、相手に物足りない思いをさせて、わずかばかり信じてもらっていた大事なつながりまで、傷付けたり失ったりしてしまいます。
       ◎
 できない理由を探すより、どうしたらできるかを考える方が楽しいに決まっています。
 つまらない怠け心なんて、体を動かしたらそのとたんに消し飛ぶものです。そうやって積極的に生きていきたいものです。




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