今月の言葉 > 「標語解説書」から > 平成20年版13日

怠けても努力しても同じ一日だが
充実感と結果は大きく違う

 人間はだれもが一日は24時間という時間の中で過ごしています。
 しかし24時間といっても、一人ひとりの状態によっては1時間を「もう、こんなに時間がたったのか、早いなぁ」と思うときもあれば「まだ1時間しか経っていないのか」と思うときもあります。
同じ時間でありながら早く感じたり遅く感じたりすることがあります。
 それは好きな事をやっているときは、物事に集中して時間のたつのを忘れて夢中になっており、苦手な事を嫌々したり、やらされているときは、時間が停止したように感じるということでしょう。
 物事に面白味を少しも感じない様子を表す「砂を噛むような」という言葉がありますが、努力する中で充実感や達成感を味わっている時は、食べたものの味まで違います。


 怠けて一日を過ごしても、色々な事に努力して過ごしても、一日に変わりはありません。しかしその一日が意義有るものになったか、そうでないかは大いに違います。
 例えば、怠けたときは「こんな事をしていていいのか」と心苦しい思いを持って過ごしていると思います。
 精一杯努力した時は「やった」という充足感があり、結果が思わしくなくても何事かを体得して、それが実力となっていきます。
 長寿と言っても百年余、その限りある年月を、心の持ち方や生き方によって充実させること。ここに自分が生きた証が形作られていくのです。




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