今月の言葉 > 「標語解説書」から > ○平成20年版31日

自分の仕事の意義を知らないと
他人の仕事が羨ましくなる

 どんな仕事も一人で出来ているのではなく、「みんなで一体となって働いている」ということはだれにも分かる真実なのに、この根本を忘れてしまうときがあります。
 それは、自分の仕事がつまらなくて他の人をうらやましく思えるときです。他人の仕事は良さそうなところしか見えないものです。
 達成感がなくてつまらないなどと思っている時は、他人や社会との繋がりを忘れ、自分一人の立場から物事を見ています。
 他人の仕事がうらやましく思えるときこそ、自分に任された仕事に積極的に取り組みたいものです。うらやましい…という気持ちの時は、本腰で取り組むことができないのは言うまでもありませんが、たとえ一所懸命にやっているつもりでも、周りからそうは認められないことがしばしばです。



 自分の仕事の意義を知るといっても、そんなに大げさなことではありません。
 同じ職場の人に迷惑を掛けないように、周りの人が仕事がしやすいように、他の部署やお得意様のためにお役に立てるように。
 こうした当たり前の心遣いを持って仕事をすることが「意義を知る」足がかりです。それでこそ能力を上げることができます。
 そして「この仕事も捨てたものじゃない」と思えるようになったら、今度は自分が周りからうらやましく思われる存在になります。
 仕事は人の役に立つ程度によって尊ばれる、と言いますが、生き甲斐を感じて働いてこそ、人の役に立つことも、自分の仕事の意義を高めることもできるのです。
 周りの人がうらやましいなどとグチをこぼしていないで、今の仕事を「天職」と言えるようにしていきたいものです。




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