今月の言葉 > 「標語解説書」から > 平成19年版 5日

苦手な事にも手を着けてみよう
 そこに新しい生き方が生まれる

 苦手としている事や、やったことのない事にはなかなか手を出そうとしない、というクセがいつの間にか染みついてしまっているものです。
保守的というよりは、臆病とか怠けていると言った方がよいような状態を続けていたのでは、自分も、周りも、腐らせてしまうかもしれません。
 手を着ける、くらいなことならできるはずです。なにも最初からきちんとした成果や収穫を期待されているわけではないのですから、ともかく「手」くらいは着けてみましょう。
 ドギマギしながら新しい事に携わっていくうちに、これはどうしたらいいのだろう、という疑問に突き当たったらしめたものです。
 疑問や問題は「困ったこと」ではなく、持てる力を精一杯に出して、新たな境地を開いていくきっかけです。目の前の事態を十分に観察するのもよし、


書物や先例を調べるのもよし、どうやっても突破口が見つからなくて迷うのもよし、です。
 試行錯誤(trial and error)という言葉があります。試すことと失敗することのくり返しによって学習するとか、失敗をはっきり認識することによって完全な知識を得ていく、といった意味です。
 苦手な事に手を着けることは経験に裏打ちされた深い知識を得ることにつながっていきますが、何も試みないで旧来のやり方のままに過ごしていたのでは、新しい事態が生じても対応できなくて、時代に遅れてしまうばかりです。
 新しい生き方を求め、日々、自分を刷新してこそ生き甲斐のある人生なのです。




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