人への批判を自分に向ければ大差
ない自分の実態が見えてくる
他人の欠点や短所はよく見えるものですが、これが自分自身のこととなると、全く分からなかったりなかなか気付けずにいて、平気で他人に不快な思いをさせていることがよくあります。
これは、自分の欠点は自分自身が認めたくないという気持ちがありますから、欠点を言い訳して少しでも自分を良く見せようとする自尊心が、自分の実態を見えなくするからなのです。
世の中に完全無欠の人はありません、人それぞれに欠点を持っているものです。
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「五十歩百歩」という言葉があります。
孟子は、戦場で恐れて五十歩逃げた兵士が、百歩逃げた兵士を「お前は臆病だ」と笑ったとしたらどうなりますか、と王様に尋ねました。「それはいかん。逃げたことに変わりはない」と王は答えました