今月の言葉 > 「標語解説書」から > 平成18年版 1日

  今日を迎えられたことに感謝して
     活力ある一日を過ごそう

 朝目が覚めた時、最初にどんなことを思うか、それによって一日の気分が違ってくると感じることがあります。
 仕事や学校がある日は、目覚まし時計で起こされ、あと五分寝ていたいという思いを引きずって、清々しい目覚めとはなかなかいかないことがあります。ところが休日にどこかへ出かけるとなると、目覚まし時計が鳴る前から目が覚めて、喜び勇んで布団から飛び起きるといった具合です。
 勤めや学校がある日「行かなければならない」とか「起きなければならない」といった気分でいるようなことでは、布団の上に起きあがっても、目がパッチリするまで時間が掛かります。
 こんな気分で朝を迎えるのはちょっと情けない気がしますが、朝をすっきり目覚められないのは、夜寝るとき一日の心の疲れをきちんと整理していない


からかもしれません。
 朝をどのような気持ちで迎えるかが、今日一日を決め、夜寝る時にきちんと一日の区切りをつけることが、朝の目覚めに大きく影響するのです。
 夜眠りにつく時、翌朝目が覚めるのを当然のように思うというか、そんな意識もしていないのがほとんどではないでしょうか。
 しかし、だれにも次の日を迎えられない日がやってきます。
 朝目が覚めて、今日の一日が迎えられるということは、いつまでも当然のこととは言えない、今日という日は限りある人生の貴重な一日なのです。
 今日という日を、活力をもって楽しく過ごすことができるのは、だれかがそうしてくれるのではなく、自分がどのような気持ちで朝を迎えるかによって決まります。
 そうであれば、白紙で迎える今日を、不平不満や負担感で染めるのではなく、朝を迎えられた喜びと感謝で始めたいものです。
 それにはまず「今日も一日を迎えられた」とはっ


きり意識することから始めましょう。
 こうして惰性を排し、今日一日を生命力にあふれた喜びで満たし、活力ある一日を過ごしていきたいものです。




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