嫌いな相手がいるのではない見方
の偏った自分がいるのである
ホヤという海産物があります。初めてこれを食べた時は思わず体が引けました。好きな人にとってはこの上ない珍味だそうですが、口に入れると強烈な磯のにおいがして、のみこめたものではありません。
ところが一緒に食べた友人は、このホヤを自宅に送ってほしいがどうすればよいか、と店の人に尋ねています。私には人が食べるものとは思えない変なものを「取り寄せたい」という言葉に驚きました。
私は納豆も苦手です。こんな臭い物のどこがおいしいのかと思っていましたが、朝食には納豆が欠かせないという人がいます。ホヤや納豆をおいしいという言葉を聞いて、自分はそんなに好き嫌いはないと思っていたけれど、違うのかもしれないと思いました。