他人の働きに理解がないと自分
だけ苦労していると考えやすい
奥さんが用事で家をあけることになり、数日間「主夫」をすることになったAさんは、家事の大変さを初めて知りました。
おいしくて栄養があって経済的な食事をいつも求めていましたが、これは無理な要求でした。休日に相手をするのと違って子供には随分手が掛かりました。洗濯は洗濯機が勝手にしてくれると思っていましたが、洗っても干すのも煩わしいし、取り入れてたたんで片付けるのはなおさら…。
アッという間に汚れ物がたまり、家の中が散らかっていきました。
奥さんの姿はいつも何となく見ていて「あんなことぐらいだれでもできる」と思っていましたが、見るとするでは大違いでした。
体力と気力、頭脳と技術、気持ちを切り替えて次々と用事をこなすなど、能力のすべてを使う高度な
「自分だけ苦労している」という孤独な思いは、自分には周りの人や出来事の、本当の姿を見る目がまだない、ということです。人に感謝する心に目覚めて、周りの本当の姿を見る素直な目を磨いていきたいものです。