今月の言葉 > 「標語解説書」から > 平成16年版 1日

今をどう生きるかの積み重ねが
 自分の将来の姿となる


 織田信長が「人間五十年」と舞い、小学唱歌で「今年六十のおじいさん」と歌われた日本人の寿命も八十年を超えました。
 私たちに与えられた時間は大幅に伸びたわけですが、この膨大な時間はドーンとひとかたまりのものとしてあるのではなく、一秒ずつの連なりであると言えるでしょう。
 そして、八十年を超える生活時間と言っても、実際は今現在自分は何をどんな気持ちで行うかという、一瞬一瞬を積み重ねているに過ぎないことに気付きます。
 過去を振り返って後悔したり満足したり、未来のことを楽しみにしたり不安がったり。心の中では、過去や未来に飛ぶことができますが、それは過去や未来に心を馳せることに時間を使っているというこ


とです。
 決して、やり直しも、前倒しもできないのが私たちの人生です。ですから、今行ったり考えたりしていることはそのまま上積みされて、未来の自分を形作っていきます。
 人間にはどのように生きるかを決定していく自由があります。もし前向きに生きていきたいと思うなら、自分の将来の姿を少しでも成長したものとして設定していくことが大切です。その設定した姿が確固たるものであればあるほど、今現在を目標に向かって精一杯生きることができるのです。
 だから前向きに生きていきたいと思うのなら、自分の将来の姿を少しでも成長したものとして描いていかなければなりません。それが確固としたものであればあるほど、今現在を精一杯生きようと努めることになります。
 「ローマは一日にして成らず」
 「千里の道も一歩から」
と、大きな目標に対する地道な努力の積み重ねが大切であることは言い尽くされています。地道な努力


とは、今この時に自分は何を選び、何を実行するか、ということを厳しく選定するということに他なりません。
 明るく幸せな未来を描いて、目標を立て、その目標に向かって、今現在をどのように生きるかを決定していく。この勇気ある決断と地道な努力の積み重ねだけが、夢に見た将来の自分の姿となっていくのです。




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