今月の言葉 > 「標語解説書」から > 平成15年版 1日
今日一日の実行と努力は
必ず明日につながっていく
花の種はまかなければ芽が出ないように、一つの結果を出すためには、思い立ったことを実行することと毎日の努力以外にないことは、だれもが知っています。
目標を定め、条件に合わせて、方法手段を考えることは大切ですが、そこから一歩踏み出すことをためらっていては、何ら結果は生まれず、時期を逸することになります。
従って、種を手に入れたら、時期と場所を見定めてまくという労力を惜しんではなりません。いつまでも手元に置いたままでは、時間が経過するにつれて種は生気を失ってしまうし、発芽率も下がっていきます。
自分を取り巻く環境が厳しさを増しているときは、体を使って行動し、思いついたことや自分に求められていることを、まず実行することが何にもまして重要です。
さて、種をまくことを決意し、実行に移してからの毎日の努力は、あまりにも地道で、すぐには結果が出ないことが多く、時には当初の意気込みが薄れていくことがあります。
この意味では、努力を持続させることは大変難しいと言えるかも知れません。
また結果が気になって焦燥感にかられたり、手元が疎かになることもあるでしょう。しかし、種をまいた後なかなか芽が出ないからといって何度も土を掘り起こすようなことをしていたのでは、芽が出なくなるばかりか元も子もなくしてしまうことになりかねません。
一つの事を成し遂げ、成果をあげるためには、結果を先に考えず、結果にとらわれないことが大切です。
結果がいつ現れるかなどと、今考えてみても分かりもしないことは放っておく以外にありません。結果を考えるほど、先を憂える気持ちや焦りが先に立って、今尽くすべき努力が疎かになってしまいます。
それよりも、自分が尽くした努力はいつか必ず実を結び、結果が出るという信念を持って、日々の努力を怠らないという気持ちに切り替えることです。
今日尽くした努力は明日につながっていって、必ず結果として現れる、と希望を持って、今日の一日を、勇躍して自分の尽くすべきことに尽くしていきましょう。