今月の言葉 > 「標語解説書」から > 平成15年版 3日
できる機会は何度も来ない
心に感じた今が実行の時である
ふだんの生活の中で、何かやらなければならないことや、今やっておくべきではないかということをふっと感じることがあります。
そのように感じたことをそのまますぐに実行して、日常生活や仕事が思いのほか順調に運んでいる人もいます。
しかし、そのようなことを感じても、すぐに実行に移さず後でやろうとしたり、そのうちにと思っていると、時が過ぎてしまって、せっかくの機会を逃して、後で実行する段階になってより多くの手間と苦労をすることになります。
このようなことはだれにでも一度や二度はあると
思いますが、いつでもその気になればすぐにできると思っていると、できる機会をうかつに見逃してしまい大事な時機を失ってしまいます。
時間は無限に続いていきますが、人間に与えられた時間は有限であり、今という時は一度やり過ごしたら二度と巡ってこないのです。
今すべき事は今していく習慣を身につけ、できる機会を大事に生かしていきたいものです。これが訪れた機会をしっかりとらえて、良い成果に結びつけていくことになります。
理由を付けて実行を先に延ばし、あたら機会を見捨てていることはないでしょうか。
心に感じたらまず実行しましょう。
やらなければと心に感じたのは偶然ではなく、今これをやるのが自分にとっても周りにとっても一番良いから気付かせていただいたのです。
この直感を生かして物事をしていきたいものです。そうすれば一番順調に物事が運び円滑に事を運んでいけるのです。
それにはまず心に感じることが大切です。感じるためには自分の都合にこだわらず、ふだんから周囲に起こってくる出来事を喜んで受け入れていく素直な生き方をしていくことです。
素直な生き方こそ大事なことや今が時機だと気付いていける基本の姿勢です。
物事はすべて気が付いた時がそれを行う絶好の機会なのであって、それを逃したら実行が困難になったり、思うような結果が得られなかったりすることになります。
心に感じた今、素直に実行し、いつも心を軽やかにして、実りある結果を得たいものです。