今月の言葉 > 自然誌 文章から > 平成17年 7月号 教えのワンポイント

心癖の表と裏
由良 博

不足不満が多いという「みおしえ」をよく頂きます。人と比べて自分はそんなに不足不満が多いのかと、責められているようで「みおしえ」を頂くのが嫌になった時期もありました。
 自分の心癖というか、自分自身が嫌になったこともありました。
 ある時「みおしえ」の内容に良いも悪いもない。心癖に良いも悪いもないと聞き、心癖という個性を良い方向に発揮していけばよいということなのだと思えました。それからは自分のことがそこそこ好きになり、気持ちが楽になり「みおしえ」を頂くことがそれほど苦痛ではなくなりました。
 現状に不足不満が多いということは、逆に言うとそれだけ自分はこうしたい、こうありたいという考えを持っていて理想が高いということなのだと、心癖の良い面が見えてきたのです。


 心癖には表と裏の両面があって、どちらが強く出るかによって幸不幸を決定しているのです。
 とは言うものの、できるならば体を痛めるほどの「みしらせ」を頂かない程度にこの心癖と向きあい、理想に一歩ずつ近づいていきたいと思っています。




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