今月の言葉 > 自然誌 文章から > 平成15年10月号 

第四子誕生
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 三月三日の午前〇時五分に、第四子の次男が無事に恵まれました。

 昨年の七月のある日、妻の妊娠がはっきりしたとき、学校から帰ってきた子供たちを集めました。子供たちはそわそわと落ち着かない様子でした。

 しばらく子供たちが落ち着くのを待って「恵美子(次女)がおねえちゃんになるんだよ」と言うと、上の二人は少し考えた後「赤ちゃんができるの」「本当なのお父さん、ネェ本当に!」と、二人ともうれしそうにその辺を飛び回りながら言いました。

そして長女が「ねえ、いつ、もうすぐ生まれるの」と尋ねるので、「来年の三月末だよ」と答えると、少しがっかりした様子でした。



 まだ三歳の次女にはもうひとつ事情がわからなかったようですが、兄と姉二人の喜びようを見て、何かうれしいことなのだと感じたのでしょう。一緒になって喜んで騒いでおりました。

上の二人にとっては本当にうれしかったのでしょう。その後学校で書いた作文に、二人とも、赤ちゃんが生まれることをうれしさいっぱいという感じで書きました。数日後持って帰ってきた作文の文字から、子供たちの感激が見て取れました。

 私たち夫婦をはじめ子供たちもできれば男の子であればと思っていましたが、八か月目に「女の子さんです」と教えられ、多少の残念さはありましたが、それでも新たに家族が一人増えるという、うれしさが込み上げてきました。

 それと共に子供たちは妻のお腹が大きくなるにしたがって、それぞれにお手伝いをする事柄を決め、


四歳の次女も椅子に乗って洗い物をするなどして、母親を助けていました。

 子供たちが一生懸命お手伝いをしたことへの神様のご褒美なのか、三月三日のお雛様の日に生まれ出たのは何と男の子でした。

 そして一か月ほど早い出産となりましたが、三月の後半から四月に掛けて、仕事で私が家を空けることが多く、どうしようかと思い悩んでおりましたが、我が家にとって一番良い時期に生まれてくれて、家族一同が思わぬ恵みに大喜びでした。

 こうして子供が一人増えるごとに、神様の大いなる恵みを家族みんなで分かち合っております。そして、それと同時に子供たちが少しずつ成長していっていることを感じております。




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