針 供 養
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十二月八日は針供養。神社やお寺で針や人形を供養する式が行われる。
これを見ると欧米人は驚きに目を見張るという。それは、日常生活で使うモノを祈りの対象にすることは、欧米人の思想にも感覚にも全く無いことだからであるという。
日本人は物心一如に生きており、モノは自分の働きをたすけてくれる大事な存在であり、モノに感謝することを当たり前のこととしてきた。
モノは木や金属等が組み合わさったものにすぎないが、作った人も使った自分もモノと共にあったのであり、モノの働きを頂いて、なりわいを成り立たせてきた。