今月の言葉 > 自然誌 巻頭文から > 令和06年11月号

産土神
   教主 橋本のり子
   


 人間は神様の御命(みいのち)を分けていただいて、神慮(みこころ)によってこの現象界に生まれるべき家の先祖の流れを通して生まれてきています。ですから、人間は神の御命を生きており、先祖のお護(まも)りとお導きを誰しもが頂いています。それと同時に、自分が生まれ出た時に住んでいた場所の土地を鎮守されている神社の神である「産(うぶ)土(すな)神(がみ)」が生まれてから死ぬまで守護してくださり、他所へ移住しても一生を通じて守護してくださいます。
 産土神は誰一人例外なく、公平に私たちそれぞれに付いて護ってくださっています。そのように尊いおはたらきをされている産土神のお護りを私たちは


決して粗末にしてはいけません。
 そこで、私たちは朝目覚めると共に産土神に対して、今日一日もよろしくお願いしますと祈り、夜布団入って眠る時も最後に「ありがとうございました」と祈ることが大切です。
 私たちの気持ちにかかわらず、産土神はお護りくださいますが、神様の方を向いて感謝の意思を示すことは神様にとっては非常に嬉(うれ)しいことであり、一層神の護りを頂けるのです。
 皆さんも産土神に対する意識を持っていただいて、日々の感謝を重ねていきましょう。そして、可能ならば一度自分の産土神の神社に足を運び玉串料をお供えしてお詣(まい)りしましょう。




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