今月の言葉 > 自然誌 巻頭文から > 令和06年03月号

立場と立ち位置
   教主 橋本のり子
   


 神様より、立春からのこの一年がどのような年であるかについて教えていただいたことは、今までの慣習に流され惰性で生きていくようなことは通らず、そのような生き方は自分の立場を失っていいかねない、ごまかしが利かぬ厳しい年です。
 このように厳しい年を乗り越えていくためには、自分の立ち位置をしっかりと確認、自覚して生きていくことが求められ、これが大切となります。
立場ではなく、立ち位置ということです。立場とはその人が現在置かれている地位や状況を指しますが、立ち位置とはある状況の中で、その人が取る態度と言う意味が含まれ、自分が置かれている状況によって取るべき行動は変化していきます。


 例えば親であるならば、子供に対して行うべきことを細かく言って聞かせるときもあれば、本人の自覚や成長を信じて何も言わずに見守るときもあります。親という立場に於(お)いて全く逆の行動を行うことは、立ち位置を弁(わきま)えた生き方となるのです。
 厳しい年ではありますが、厳しいからこそ今まで変えられなかった自分を変えていける恵みの年でもあるのです。そのためにも、自分の立ち位置をしっかりと確認し、自覚して生きていくことを重ねて自分の向上につながる一年としていきましょう。




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