今月の言葉 > 自然誌 巻頭文から > 令和05年09月号

普段の恵みに恵みを感じる
   教主 橋本のり子
   


 朝目を覚まして、水道の蛇口をひねれば水が出ますし、電灯のスイッチを押せば明かりが付くのを当たり前のように思っています。その有り難さを感じるのは、断水したり、停電して大きく困るようになって初めて、普段当たり前の事のように思っている大切なこの恵みに対して感謝の気持ちなどなく、暮らしていることに気付かされるのです。
 命の元である水を始め暮らしを支えてくれているエネルギーがいつも心配することなく、変わりなく安定して恵まれていることは、当たり前のことではなく、大変に有り難いことであると、日頃から心して当たり前のことと思える慣れてしまっているこの恵みをきちんと感謝していくことが大切です。


 二月号でも申し上げましたが、朝一番に水道の蛇口から水が出た時に「お水さんありがとう」と感謝することも一つの実行です。
 そして、水や電気やガスなどを始め世の中の様々なサービスはどこかで誰かがそれを支える働きをされている方がおられるのです。そのお陰によって私たちの生活は成り立っているのです。
 少し考えれば、誰でも分かることなのですが、実際にその働きに対して時々でも、その心を深めていき、自分も他のために何か役立つを心に持って生きましょう。




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