今月の言葉 > 自然誌 巻頭文から > 令和05年06月号

いつも通りにいかないからこそ
   教主 橋本のり子
   


 今年は「いつも通りは通らぬ年」と教えられて、本欄でもそれについてこれまでも述べています。
 いつも通りにならない事には自分の力ではどうしようもない自然現象も含まれますが、いつも通りにならないということは、いつも通りのやり方では通用しない。あるいはやり方を変えていかなければならないことが求められているのです。
 そこで大切な事は、まず最初にいつも通りではない事が起きてきた状況を受け入れることです。自然現象の不足を思ったり、いつも通りではないことを誰かのせいにするのではなく、「今はこれがいいんだ」と起きてきた状況をそのままに受け入れることから始めましょう。


 本当に現状を受け入れきった時に、どう工夫をして対応したらいいのかという知恵が出てくるのです。いつも通りでないことによって新しい知恵と学びが得られるのです。
 人間は常に困難な状況の中で努力していくことで向上の方向に進んでいけるのです。いつも通りに行かない事が起きて、嘆いてしまったり諦めてしまったりするのではなく、いつも通りが通らぬ年は自分の新たな面を発見発揮し、成長していける機会であると知って、取り組んで行かれることを願います。




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