お水さんありがとう
教主 橋本のり子
先日小さい子供さんの前でお話しする機会があった時に、朝目覚めてまず顔を洗う時に一番初めに水道の蛇口ひねって水が出た時に「お水さんありがとう」と言いましょうねと約束しました。私も約束した以上は、それを続けなければと続けています。
人間の体は赤ちゃんで約七割以上、成人で約六割、高齢者でも約五割が水分で構成されています。食べ物や飲物から水分を摂取するだけでなく、血液が体内に巡るのも、体温を維持しているのも水のはたらきによるものであり、水がなければ生命を維持していくことすらできませんから、水は命の元なのです。
このように水によって生かされていることが分か
れば、感謝していくべきだとお分かりいただけると思いますが、水は私という人間の外側にあって感謝すべき対象とするのではなく、水の恵み(はたらき)そのものと一つになって共に生きているのであります。
ですから、その恵みにより生かされていることを知って感謝していかなければなりません。
水の恵みと一つになって生きていることに対する感謝の入り口として、冒頭の述べた朝一番の蛇口から水が出た瞬間に感謝をすることからまず続けていけば、自(おの)ずからに水の恵みと一つになって生きる心に繋(つな)がっていきます、是非取り組むことを願います。