今月の言葉 > 自然誌 巻頭文から > 令和04年08月号

小さなけじめを大切に
   教主 橋本のり子
   


 私たちはいつも何かの立場を生きています。立場をきちんと全うしていくことは、周りの役に立って生きていることであり、それが自分の幸せへと繋がっていきます。
 立場を全うしていくために、一番大切なことはけじめをつけて生きるということです。けじめをつけるというのは、簡単なようで非常に難しいことです。例えば立場として言わなければならないことは、辛くても言わなければならない。反対に立場として言ってはならないことは言わない、これらを誤らずに実行するのはとても難しく、立場に対するけじめをつける意識が必要なのです。
 そこで、けじめを身につけていくためには、日々


の暮らしの中で、まず小さなけじめを疎かにせずに生きていくことが大切です。
 夜自分の見たいテレビ番組があっても明日大切な用があるなら、万全の体調で迎えるために切り上げる。好きな食べ物でも自分の体調や健康を考えたら食べ過ぎない。出した物を片付けるのを明日でいいやと放置せず、すぐにしまうなど、ごく小さなことですが、これを重ねて生きていくことが、自分の立場を全うした生き方につながっていくのです。
 立場を全うする生き方が、やがて自分の人生を幸せなものにし、悔いの無い人生となるようにするのです。




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