今月の言葉 > 自然誌 巻頭文から > 令和03年12月号

多忙とは
   教主 橋本のり子
   


 コロナ禍も少し落ち着きを見せて、世の中も少しずつ動き始め、それぞれの立場で日々の用事が増え、忙しいと感じることも増えてきていると思います。
 忙しさというのは、人間としての信頼の度合いであり、自分が今頂いている立場を任されている度合いなのです。忙しければ忙しい程、人間として自分が信頼され、立場をきちんと生きている証(あか)しなのです。人から信頼され、頼ってもらえる、任せてもらえることは喜びであり、今後の励みとなる有り難いものなのです。
 だからこそ、忙しいことに感謝する気持ちになっていきましょう。もしも今現在忙しくないという方


は、頂いている立場を十分に全うして生きていないのかなとして、反省してみることも大切です。多忙であることは、有り難い嬉(うれ)しいことだと喜んで受け入れて、立場を全うして生きる人間に進んでいくことを願います。
 しかしながら、年齢を重ねると以前のように動けなくなり、働きが落ちるようになってきてしまうのですが、体力が落ちるのに反比例して目には見えない心をはたらかせることが多くなります。
 祈る事が増えたり、周りに対しての心遣いをする気持ちが年と共に深まっていくようになりますので、一層心のはたらきを高めていくことに努力してください。




〒545-0043 大阪市阿倍野区松虫通1丁目2-27
サイトマップ
Copyright ©shizensha All Rights Reserved. 無断転載禁止