今月の言葉 > 自然誌 巻頭文から > 令和03年08月号

付加価値を付ける時
   教主 橋本のり子
   


 コロナ禍によって今までの生活が一変して、一年半が過ぎました。旅行をしたり、みんなで飲食を楽しむなど今まで当たり前にできた事ができない事で、不足や不満またこの状況がいつまで続いていくのかという不安がそれぞれにあるのではないでしょうか。
 しかしながら、不便な生活を誰かのせいにしたり、現実を嘆いたり、心配していても目の前の状況は何も変わりません。そしていつか全世界の人が体験したコロナ禍が収束した時にただ時間だけが過ぎただけで、自身の今後にこの体験が何も生かされないことになってしまったのではあまりにもったいないことです。


 世の中に現れる一切は神慮(みこころ)による神(かん)業(わざ)であり「一切が恵み」と教えられている私たちは、通常では体験できない今だからこそ、自分にとって何か付加価値を付けていく時として、今しかできない今だからできる何か新たなことを始めていくことに心と体を向けて努力していきましょう。
 コロナ禍の苦境にあっても新たな販路を開拓した飲食店や状況に柔軟な発想で対処して成長している会社もあります。個人においても在宅が多い今だから家を整理したり、能力を高める勉強をするなどそれぞれに何か必ずあるはずですから、自分に付加価値を付けていく時と心に決めて取り組んでいくことを願います。




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