今月の言葉 > 自然誌 巻頭文から > 令和03年06月号

何のために信仰するのか
   教主 橋本のり子
   


 信仰とは、幸せになるため世の中を賢く上手にまた困ることのないように生きていく術(すべ)を教わることではありません。確かに日常の心がけを教わることもありますから、コンサルタントと同じように見えるかも知れませんが、根本の目的が違うのです。
 また、何かがあったら不安だから前もって知っておこうとか、病気など困ったことにならないようにする安心のための保険でもありませんが、そのような思いで信仰している人もおられます。そういう人は教えを参考程度に聞いて、お医者さんではこうだから、この薬を飲もう、そして「みおしえ」ではこう教えられているなと考えています。このように横


並びで考えるのは違うのです。信仰と医療は全く次元が違うのです。
 人間の本体は霊(たま)魂(しい)であり、現象界で生きている間に様々な事を体験して自分の実質を知り、幽界に入る時に少しでも霊魂が向上しているようにするためにはどのように生きていけばよいかを知り、神様の救いを信じて生きていくことが信仰なのです。
 霊魂を浄化していくには、時には自分の都合に合わないことや、困難や苦痛も体験しなければなりません。それら全てが必要であり、恵みなのです。人間が生きている目的は何か、何のために信仰をするのか、その根本を知って暮らしていくことを願います。




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