今月の言葉 > 自然誌 巻頭文から > 令和03年02月号

人の幸せが自分の働き
   教主 橋本のり子
   


 宇宙の森羅万象あらゆるものすべては、単独で存在しているものは何も無く、自己以外の他とのつながりをもつことで存在するという一体活動を行っています。
 自分が他からの働きに支えられ、他からの力を頂いているということを反面から言えば、自分のはたらきは自(おの)ずからに他を生かし、他の生存を支えるはたらきとなっているのです。
 そのことをほとんどの人が知らないでいるために、自分本位に考えて、自分中心の動きをしようとすることで対立と争いが起きることになっています。
 そのために、社会常識として、他のために働き、


尽くしている人を特別に良いことをしているとして、賞賛されることがありますが、万象一体の原理からすれば、それは世の中に生きるものとして当然なすべき事をしているだけのことなのです。
 つまり、万象一体であると言うことが分かれば、自分が誰かのために役に立って働くとか、目の前にいる人に喜んでもらおうとか殊更に考えなくてもよいのです。
 自分がその時その時の立場としてやるべきことを喜んでしていけば、それが回り回って、誰かの幸せにつながっており、人の幸せが私の幸せになる、それこそが自分の働きなのです。




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