今月の言葉 > 自然誌 巻頭文から > 令和02年11月号

実行の大切さ
   教主 橋本のり子
   


 自然社の信仰は、教祖様が発見悟得された世の中の理法である教えを頂くことから始まります。しかし、それは教えを記憶することが目的ではありません。教えを頂くとは、世の中の理法に随(したが)い、それを実行することによって信仰が深まり、人としての本来の生き方をする人に変わっていき、その結果私たちの本体である霊魂(たましい)を浄めていくことが目的なのです。
 ところが何十年も信仰されている方でも教えを聞いて覚えたところで「自分は教えを分かった」と思い、実行ができずに終わってしまう人がいます。最初に教えを正しく聞いて理解して、納得することは絶対に必要なことです。しかし聞いたことを単純に記憶しただけでは、本当に分かったということにはなりません。


 例えば神訓で「何事も悟ると共に働かせよ」とありますが、気付いたことをすぐに行えばいいんだと理解しただけで、その箇条が分かったと思うのは早計です。日常の生活で実際に気付いたことを実行したり、時にはすぐにやらないで失敗をして、実行する難しさを実感することによって、神訓で教えられている真意を理解し、分かることで教えが身につき、心が浄化されていくのです。
 教えられたことをしっかりと聞いて理解し、それを実行し、教えが分かったというところに進んでいただきたいと願います。




〒545-0043 大阪市阿倍野区松虫通1丁目2-27
サイトマップ
Copyright ©shizensha All Rights Reserved. 無断転載禁止