親孝行とは
教主 橋本のり子
昔から「親孝行したい時には親は無し、さりとて墓に布団は着せられようか」という言葉があります。親孝行は、親が生きている間はなかなかできないことが多いけれども、親の死後に墓石に布団を掛けても意味がないというように、親が生きてるうちに孝行しなければ親孝行にならないというのが定説です。
けれどもそれは違います。親孝行とは何かと一言で言えば、親に喜んで安心してもらうことなのです。それは親が生きていなくても生前と変わりなく、親に喜んでもらえる安心してもらえる生き方を貫いていけば親孝行はできるのです。
もしも怠けそうになったり、誤魔化(ごまか)しそうになったり、やるべきことをやらずに済まそうと心が揺れた時には、今もし親がここに生きて現れ