今月の言葉 > 自然誌 巻頭文から > 令和02年06月号

国難を乗り越えるには
   教主 橋本のり子
   


 我が国では、鎌倉時代の元寇(げんこう)や第二次世界大戦の敗戦、また地震や天災地変など歴史上何度も国難と呼ばれる出来事がありましたが、いずれの時も国民の心が一つにまとまる中心となられたのは天皇陛下(おほきみ)でした。
 おほきみは国民を我が子のように思い、分け隔て無く慈しみ、我が身に変えても国民を守りたい、国難を成り代わりたいというお心一つであり、それは歴代の陛下どなたも変わりませんでした。その時々の国民はこのおほきみの思いを受けて、一つにまとまることで大きな力を生み出して国難を乗り越えてきました。
 先日天皇陛下が、感染症対策専門家会議副座長よりご進講を受けられた際に「この度の感染症の拡大は、人類にとって大きな試練であり、我が国でも数


多くの命が危険にさらされたり、多くの人々が様々な困難に直面したりしていることを深く案じています。今後、私たち皆がなお一層心を一つにして力を合わせながら、この感染症を抑え込み、現在の難しい状況を乗り越えていくことを心から願っています」と述べられたそうです。
 この度の国難にあたり、私たちは先人にならって、天皇陛下のお心に添って一つにまとまり、今の自分の立場でやるべき事を尽くして乗り越えていきましょう。




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