今月の言葉 > 自然誌 巻頭文から > 令和01年10月号

人間本来の生き方
   教主 橋本のり子
   


 この世の中に生きている人間誰一人として自分の力だけで生きている人はいません。衣食住をはじめ全て誰かの働きによって生み出され、提供されてその恩恵を受けています。また全ての活動の根本にある地水火風の自然エネルギーのはたらきがなければ生きていくことはできません。そして私という人間がこの世に生まれてくるには両親が必要であり、両親にも両親がいるように命のつながりを経て、今ここに存在しているのです。
 一方で自分もこの世の中で何らかの役割を担っていて、他のために役に立つ働きをしているのです。一般的に人のために役立つことをすることは善行であるとか、ほめられることとされますが、他の働き


を受けて生きている私たちが他のために尽くしていくのは当然のことであると思います。
 しかしながら、世の中の多くの人々は、これらのことを知らず、自分は自分のために生きて、自分のために働いていると思うことになっています。そのために判断を誤り、行うことも間違ってしまい、不幸な結果を招くということが生じています。
 自分は他の働きによって生かされて生きており、また他を生かすための働きをしているという人間本来の生き方に気付いて、この考えを元にして幸せになる生き方をして頂きたいと願います。




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