今月の言葉 > 自然誌 巻頭文から > 平成31年03月号

祈りにふさわしい心で
   教主 橋本のり子
   


 自然社では、一体和の世の実現を目指して、日々世界平和を祈念しています。しかしながら、現実の世界情勢は大きな戦争は起きてはいませんが、対立と争いの火種は絶えていません。
 我が国においても周辺国との領土問題や解決できていない諸問題や諍(いさか)い、お互いの考え方の違いによる対立が山積しています。
 このような状況にあたり、実際の問題には政治家や外交官の交渉によって解決の努力をしていますが、私たちにできることは諸問題に関心を持ち、解決に向けて祈っていくことです。
 この時大切なことは自分が日々どのような心で暮らしているかということです。思うようにならない出来事や気に入らない人に対して不満を思ったり、日々のニュースに心乱されて日本を取り巻く国に対


して排斥したり対立する心を持っていては、いくら平和を祈っていても祈りの内容と実際の自分の心の姿に矛盾があり、これでは良い結果は生み出していきません。
 世の中のすべての根元は神であり、万象は一体であると私たちは教えられています。究極的にはすべてのものと和していくことが一体和ですから、そこを目指して日々の祈りを重ねていきましょう。その第一歩として、自分はどのような心で祈っているか、祈りにふさわしい心で生きているかを見つめていきましょう。




〒545-0043 大阪市阿倍野区松虫通1丁目2-27
サイトマップ
Copyright ©shizensha All Rights Reserved. 無断転載禁止