今月の言葉 > 自然誌 巻頭文から > 平成31年02月号

困難や恵みは心のひだとなる
   教主 橋本のり子
   


 世の中の多くの人は、困難や病気などの苦痛に遭うことなく、順調に暮らしていきたいと念願しています。
 しかしながら、現実はそうも行かず、様々な困難や苦痛を体験していくことになりますが、いつもと違う何かを体験することによって、心に変化が起きて、例えるならば心に「ひだ」ができます。何も起きない人生は波風なく真っ平らで一見良いように思えますが、心の変化は無く、成長はそこにはありません。
 体験は心に広がりを与えてくれます。自分が苦労をした体験があれば、現在同じ苦労をしている人に対して、その苦しさを理解し、寄り添ってあげられますし、苦労している人はそれによって気持ちが救われていくのです。また何気ないように見える事に


対しても恵みと感じる事ができるのも、様々な経験を経た、心のひだがあるからなのです。
 このように心のひだが増えていくことは、深みのある人間性豊かな人になれるのであり、心のひだを増やしていくためにも、日々の体験をどのように感じていくかと言うことが大切です。
 この世の中に現れる一切のことは神業であり、恵みです。起きてきたことを自身の向上のために必要な事として頂いていく気持ちで生きていくことが必要です。




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