今月の言葉 > 自然誌 巻頭文から > 平成30年12月号

振り子
   教主 橋本のり子
   


 振り子とは、固定された点または軸のまわりに周期的な振動を行うもので、空気抵抗がなければ、片方に振れた分と同じエネルギーでもう片方に振れるようになります。大きく振れるためには、まずその反対側に大きく振れる必要があります。
 物理のエネルギーの法則と同様に世の中のあらゆる出来事も振り子のように片方に振れた分だけ、もう片方に振れていきます。
 自分がしてきたと思う努力の振り幅に対して、相応の振り幅(結果)が得られないならば、それはこれまでに何か行うべき事を怠ってきたことに対する当然の結果なのです。
 現実の振り子は振れたらすぐに戻って来ますが、世の中のことはどれだけやっても、すぐに結果が現れない事も多く、また状況が厳しければ厳しいほど


、それを回復して反対の方向に行くためには相当な覚悟と実行を求められているからです。
 事柄によっては自分の生きている間に解決できないかもしれませんが、長い時間で見た場合には自分が行った分に対しては、必ずトータルで帳尻が合うようになっています。積んだ努力は必ず無駄にはなりません。その分はいつか必ず花開いていくときがありますから、それを信じて今からできることに取り組んでいきましょう。




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