体に感謝し、労わる
教主 橋本のり子
年齢を重ねてきますと、体のあちらこちらが痛むことが多くなってきます。そうなると、以前のように体が動かないことに不足心が湧いてきますが、このような痛みの主な原因は、長年の生活の中での無理の積み重ねにあります。もし仮に肘が痛む人の肘が「何十年も重さの限界も考えず、二回に分けて運ぶべき物を面倒がって一度で持って私(肘)に負担をかけてきたからだよ」としゃべったとしたら肘に対して申し訳ない気持ちになるはずです。
そこで、今からできることは、お風呂に入った時に「お陰様で今日も一日自分の生活ができました。ありがとう」と言って自分の体全体を支えてくれた足の裏や膝や腕などをさすって感謝することです。また、現在痛みを抱える場所には「○十年動いて支えてくれてありがとう。これからもよろしくお願い
します」と感謝してさすっていれば、少しずつ痛みは治まっていくか、より長く働いてくれるはずです。このことを毎日続けていけば、必ず体はその思いに応えてくれますので、是非皆さんもやってみてください。まだまだお若い方も今から是非やってください。
体の不調に捉われるのではなく、今の体の状態そのままに感謝する生き方が、生かされていることの実感となり、健康の基本となるのです。