今月の言葉 > 自然誌 巻頭文から > 平成30年09月号

決めつけの思いに気付く
   教主 橋本のり子
   


 親子や上司と部下などの人間関係が、仲良くより幸せになる基は、お互いが信頼しあうことにかかっています。そのためにはまず、親や上司など目上の立場にある人が率先して、子供や部下に対して決めつけをしているかに気付いていくことが大切です。
 決めつけをしていることは、相手をそのように決定づけることになり、「あの人はいくら言っても言うことを聞かない」と決めつけをしていれば、相手にもその気持ちは自然に伝わり「自分はどうせ信用されていない」という気持ちにさせてしまいます。
 ただし、決めつけをなくそうと思っているだけでは、決してなくなりません。どんな風に決めつけをしているか、具体的に気付いていくことが何より大


事です。まずは、決めつけをしている自分に気付かせていただきたいと願い、決めつけを無くして白紙になって相手の言うことを聴くことに徹しようとすることです。そうすればいかに自分が決めつけをしていたかに気付かせてもらえるのです。
 人は誰でも癖がありますが、より良き方向に変わりたいという願いを必ず持っています。ですから、まず目上の人から自分にある決めつけの心に気付き、それをなくしていけば、必ず相手も素直になり、信頼関係が深まっていくのです。




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