決められたことが順調に運ぶように
教主 橋本のり子
一昨年八月の天皇陛下のお言葉を受けて、陛下の御退位に関する検討がなされ、特例法が公布されました。これによって、来年の四月三十日に天皇陛下は御退位されて、皇太子殿下が新天皇として即位なされます。大(おお)御代(みよ)が替わるまで一年を切りました。
我が国は建国以来万世一系の天皇(おほきみ)を中心とした国体を続けてまいりました。神訓に「おほきみは国民の親である」と教えられていますように、いつの時代も国民はおほきみを私たち国民の親として仰ぎ敬い、おほきみは国民を「おほみたから」として、普(あまね)く愛(めぐ)し慈しまれました。
また、我が国は狭い国土でありながらも、これほど豊(ゆた)かな自然に恵まれて稲作を始め農作物
が豊かに恵まれ、穏やかに国民一同が暮らしてこられたのは、日々国民の幸せを祈(いの)り続けてくださっている歴代天(てん)皇(のう)陛(へい)下(か)のお陰(かげ)です。
大御代が替わるまで残り一年を切ったこの時期に当たり、改めてこの恵みに感謝して、おほきみを中心とした国柄を大切にしていく気持ちを新たにしていきたいと思います。
そこで、これから迎える御退位と御即位について、決められた諸行事や段取りが予定した通りに順調に運ばれていきますように、ということを祈念していきましょう。