苦痛と体験の意味
教主 橋本のり子
例えば野球の技術について解説された本を読んで、ボールの打ち方や投げ方を学んだとします。知識として理解しますが、すぐに本に書かれている通りのことができるかと言いますと、ほとんどの場合無理ではないかと思います。
実際にボールを投げたり打ったりして、自分はどれぐらいできていないかを理解し、どうすれば良いかを考えて、実際に体を使って努力を重ね練習して身に付けていくはずです。
そこで肉体的や精神的な苦痛を抱えた際、信仰をしている私たちは、幸いにも御(ご)替(たい)象(しょう)を願い「みおしえ」を頂いて、苦痛の原因と今後の生き方を教示いただきます。
ただし、それは苦痛の意味や原因を「知った」だけで、例えば憂い心に原因がある場合、自分がどれ