今月の言葉 > 自然誌 巻頭文から > 平成29年12月号

「和」を成り立たせる
   教主 橋本のり子
   


 世の中の一切のことは「和」ということが土台に無かったら、発展とか、成功とか、成就するということはありません。
 「和」というのは、ただお互いに不足を言わないとか、表面上仲良くしているというのではなくて、自分の立場として、自分の持っている能力を他の人のために十分に喜んで発揮していき、一方では相手の働きを喜んで受け入れ、皆がお互いに感謝していくところにはじめて本当の「和」というものが生まれてくるのです。
 ただしそれはすぐには難しいことですから、まずは自分の家庭生活において、始めて行きましょう。自分は家庭での立場の責任を全うし、その役割を十分に発揮して、一方で今まで当たり前のように思っていた家族の働きに対して新たな目で見て、改めて


感謝することを積み重ねていってください。
 それによって、家族の和が深まり、家庭は自(おの)ずからに円満になっていきます。この体験を通し、職場や地域のために尽くしていくことをしていきましょう。
 「和」の状態を成り立たせるために、まずは人がやらなくてもよいから、自分が他のために一生懸命に尽くしていけば、その真心は他の人に必ず伝わっていき、そこに自然と「和」の状態が生まれていきます。




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