今月の言葉 > 自然誌 巻頭文から > 平成29年11月号

一体活動を自覚する
   教主 橋本のり子
   


 宇宙のすべては神という根元が生命活動しているすがたであり、森羅万象は個々に独立して存在しているのではなく、神の生命活動を原動力として、様々な態(すがた)や形をしたり、それぞれのはたらきを持って現れているのです。宇宙は元々みんなで「一つ」であり、それが「一体活動」をしているのです。
 当然人間一人一人も独立して生きている個人ではなく、神という宇宙生命の一部として生きている個人なのです。
 しかし一人一人は「これは私である」という個の自覚を持っています。そのために、一体活動の部分を生きているという自覚がないと、自我の思いにとらわれて、他を無視した自分本位な生き方に流されて「和」を乱し、不幸な状況を招いてしまっていま


す。
 私達(たち)は、一体活動における部分としての個人であるということを自覚し、人間の世の「和」を成り立たせるために、他を生かし、他のために尽くしていく生活を行うことによって、人間生活を全うしていくことができるのであり、それが人の世の幸福となるのです。
 このように私達一人一人が一体活動の部分を担っていることを実生活の中での体験によって悟っていき、人の世の平和のために一人でも多くの人がこの理法に目覚めていくことを願っています。




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