今月の言葉 > 自然誌 巻頭文から > 平成29年04月号

最初の思いを見つめる
   教主 橋本のり子
   


 自分にとって何か不都合な出来事が起きて、まず最初に「困ったな」と嫌がる気持ちになったり、「どうしよう」と心配したり、思うようにならないことに対して腹を立てるような思いになった時、長年この教えを聞いておられる方は「一切は神(かん)業(わざ)であり、恵みであると教えられているから、現状を受け入れてやっていこう」と気持ちを切り替えることをされたことがあると思います。
 気持ちを切り替えて、前向きに目の前の事に取り組むことができると、最初に出た思いは、今は切り替わってしまって無くなったようですが、その思いは消えて無くなったのではありません。自分の心の奥にあって、また何かのきっかけで現れてくるのです。 つまり、気持ちを切り替えることができたのはありがたいことですが、そのことで満足をしてい


ると、本当の自分の姿を見つけることはなかなかできません。
 無意識のうちに最初に出てくる思いこそが、自分の心の深い層にある本当の姿なのです。
 そこで、その思いをありのままに見つめて、たとえ嫌な感情であっても否定したりせず、そのまま認めていくことが、霊魂の浄化を目指す私たちには大切なことなのです。
 自分にとって不都合な出来事こそ恵みであると知りましょう。




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