自分の良い所を真剣に見ていく
教主 橋本のり子
九月号の真理の展望で「自分の良い所を見付ける」ことについて書きましたが、そのことについてもう少し述べたいと思います。
前回は、私たちは生活の中での心癖の自覚はどうしても欠点に目が行ってしまい勝ちなところがあるので、ありのままに良い面も見ていくことを意識するようにということでした。
「良い所を見付ける」ことについて、日頃自分の欠点や心癖を自覚すると教えられている私たちからすれば、何か逆のことを言われているように感じたかもしれませんが、自分の嫌な部分は見たくないと内心で思っている私たちにとって、見たくないものを自覚するというのはある意味矛盾したことをやろうとしているのかもしれません。
ですから、まずは前向きに自分の良い所を真剣に
見ていくという取り組みをしていけばその道中で、自分の心癖や嫌な所に山ほど出会うことになるのです。自分のことを積極的に強い意志で見ようとすることをまずやらなければ、心癖の自覚などできるはずもありません。
「自己の自覚」に対するその一助として「自分の良い所を見ていく」という方向から強い意志を持って継続していただきたいと思います。