今月の言葉 > 自然誌 巻頭文から > 平成28年10月号

懸命に取り組み、無理をしない
   教主 橋本のり子
   


 自分の立場として、どうしてもやらなければならない事が皆各々にあります。やらなければと思いつつも、なかなか着手できないときには、「必ずやる」とまず固く決意をしてから取り組むことです。大げさな表現かもしれませんが、どんなに困難でも自分の責任に於(お)いて「意地と根性でやり遂げる」という決意があれば、困難や怠けに打ち勝ってやり遂げることができます。
 ところが、やりだすと今度はいつの間にか興に乗り、他にやらなければならないことをせず、その事に熱中して、一日で終わらせなくても良いことを続け、夜遅くまで起きて体に無理をかけて、後で体調を崩してしまうこともあります。
 結局やらないこともやり過ぎてしまうことも自分の我を張った姿です。どちらも良い結果は生み出し


ません。
 そこで大切なのはやるべきことは懸命に取り組みつつ、その時に「今これ以上するのは体に無理を重ねている」とか「他に急ぐことをやらなければ」とふと気付いたら、すっぱりとそこで切り上げることです。
 やり過ぎず、やらな過ぎず自分の立場を全うしていくには、今自分がやるべきことに懸命に取り組み、「気付き」を大切にして、素直に実行することです。




〒545-0043 大阪市阿倍野区松虫通1丁目2-27
サイトマップ
Copyright ©shizensha All Rights Reserved. 無断転載禁止