今月の言葉 > 自然誌 巻頭文から > 平成28年08月号

「気付きたい」と強く願う
   教主 橋本のり子
   


 「かみの表現である」私たち人間はそれぞれに、本来誰でも神につながる真心(真我)を持って生まれてきていますが、同時に自分のことにとらわれ、自分の思う通りにしたいという「個我」の思いもあり、その思いをいつの間にか多く出してそれが強くなり、心の表面に積み重ねられ、真心のはたらきが抑えられてしまい、そのはたらきは眠っているような状態になっています。
 そこで、真心である「真我」を目覚めさせるには、個我の心を消し去ればよいのですが、個我の思いを消し去ることはなかなか難しいのです。なぜ難しいかと言いますと、例えるならば自分の目で自分の顔に付いた汚れを見つけようとするようなことだからです。
 それではどうすれば良いかと言いますと、自分が


気付かずにはたらかせている個我の思いについて神様に対して「自分は個我の思いに気付きたいのです」と強く願うことです。
 強く願うことで、自分の個我の思いにふと気付く時があります。ふと気付いたということは自分の真心がはたらいて、気付いた個我の思いが消え去ったということです。
 心癖という個我の思いに自ら気付きたいと強く願う気持ちによって、ふと気付くという自分を客観する機会を頂けるのです。




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