今月の言葉 > 自然誌 巻頭文から > 平成28年07月号

世界平和を「祈る心」
   教主 橋本のり子
   


 世界が平和であることの大切さは皆さんその意義を理解し、それを念願して祈っておられると思いますが、あまりにも壮大なことで実現にも時間がかかりますので、その祈りがいつの間にか慣れてしまい、口先だけの祈りになってしまいがちです。
 そこでまず、自分の本心が日頃何を望み、何を一番欲しがっているかを見つめていきましょう。
 口先だけで立派なことを言い、祈りを重ねていても、実際の生活では思う通りにならない周りの人に不足を思い、国のあり方や他の国に対して思いやりのない不満や対立の思いでいたのでは、本当に世界の平和を「祈る心」とは言えず、その祈りが実現していくことがないのは明らかです。
 世界平和に向けて今後より一層真剣な祈りを続けていくと共に、実生活の中で、自分のことだけを考


えて他と対立したり争うような自分本位な我(わ)が儘(まま)な心を色々な機会に反省して、これについての自覚を深めていく精進をしなければなりません。
 そのような中に自(おの)ずからに、周りの人を愛し、他人の幸せを喜ぶ心が育ってきます。そうなれば、全世界の人々の幸せということを願わずにはおれなくなります。
 世界平和を「祈る心」はそこにあるのです。




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