今月の言葉 > 自然誌 巻頭文から > 平成28年03月号

真心の目覚め
   教主 橋本のり子
   


 私たちは、自分にとらわれる個我の思いがあり、それが習慣化されたことをいわゆるその人の「心癖」と言っております。
 この心癖に気付く(意識化する)ことによって、心の深層にある人間本来が持っている、神につながる真心が目覚めて、心癖が解消されていくと教えられています。
 心癖に気付いたときにそれを抑えたり、我慢するのではなく、ありのままに見ていくだけでよく、また心癖について隠そうとしたり、自分を責めたり、落ち込むことはなく、ただ気付いていくだけで良いのであるとも教えられています。
 それではこの気付くというのはどういうことなのかと言いますと、自分の心の中にある個我の心を発見するはたらきは、同じ個我の心ではありません。


つまり自分の力(意識)で見つけるのではなく、「気付かせていただきたい」と求める心に対して神のはたらきである真心が動いてふとした時に「ああこれだ。これが私の癖なのだ」と気付かせていただけるのです。
 大切なことは、神様に対して気付かせていただきたいと祈りを尽くし、あとはお任せして、日常は心癖にとらわれずに自分の立場としてやることを精一杯尽くし、気付いたら気付いたことをそのまま自分のこととして受け入れていくことです。




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