今月の言葉 > 自然誌 巻頭文から > 平成28年02月号

ふと気付いたらすぐに
   教主 橋本のり子
   


 私たち一人ひとりは自分が自分であるという意識を持っていますが、その意識の奥深いところには神につながる真心があります。 ところが、自分が得をしたい、損をしたくないとか、意地やプライドにとらわれるなどの自我の思いが真心を曇らせています。 そこで、私たちはこの自我による曇りを浄めていき、それぞれが本来持っている真心を目覚めさせて、自然(さながら)なる生き方をすることを目指して信仰に励んでいます。
 それでは真心に目覚めるには具体的にどうすればいいかと言いますと、それにはまず「ふと気付いたことを行う」、「ふと気付いたことをやめる」ことです。
 ふとこのことをした方が良いと気付いた時にはすぐにこれを行う。また、ダラダラと時間を過ごして


いるとか、好きなことを優先している時に、ふとこれはやめようと気付いたらやめることは、自我の思いを捨てていくことのために体を使って実行することになります。
 一体活動の中で生かされ生きている私たちは、今自分の頂いている立場を全うすることが常に求められています。そのためにも「ふと気付いたこと」は単なる思いつきではなく、真心に目覚めていくための方途(みち)と知り、今から実行していきましょう。




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