己には二つの面がある
教主 橋本のり子
自然社の神訓には「幸福は己を捨つるにあり」と教え示されていますが、「己」には二つの面があります。その一つの面は自分のことしか考えていない己であって「俺が、俺が」という自分中心の思いであり、もう一つの面は自分のことは忘れて世の中のために、周囲の他人のために何とかしてお役に立とうと考えている己です。私たちはこの両方の面を持っていてその両方が入り混じっていて、ある時は自分だけのことしか考えないのですが、また別の時には自分のことは忘れて、世の中のため他人のために何とかしてお役に立とうと考えていることもあります。
この神訓の「己を捨つるにあり」という教えを聞いて、己を捨てたら自分自身がなくなってしまうという疑問を持つ人がおられるでしょうが、捨てるの