今月の言葉 > 自然誌 巻頭文から > 平成27年01月号

神の救いを信じて祈る
   教主 橋本のり子
   


 神訓に「怒る急ぐ憂へる悲しむは物事を崩す」と教え示されています。このうち「怒る」心は激しく相手を攻撃したり、周囲と対立することが多く、「急ぐ」心は物事をあわててやって失敗したり、周囲をせかしたりイライラさせたりして迷惑を掛けます。
 しかし「憂える」心はその人だけの問題で周囲とはあまり関係がない心の動きのように思えますが、それは大きな間違いです。
「憂える」心は自己中心の「こうなると自分が困る」と自分の都合ばかり考え将来を悪く予想して不安感をつのらせ、悪い結果を招く思いです。これは結果を神にお任せする思いが欠けて物事が自分の思い通りなって欲しいという思いが強く、それにこだわって心を暗くし、却(かえ)って物事の成就を妨げ


ている心の動きです。
 結果を神にお任せする気持ちが乏しく将来を不安に思うのは、信仰の心から一番遠い心です。そもそも私たちはこの世に神の神(み)慮に(こころ )よって生きているのですから、生きていること自体が神に命をお任せして生かされ生きているのです。
 この生きていること自体がお任せであることに気付いて、結果をお任せをする心が欠けている心の動きに、生活の中で具体的に気付いていくことです。将来のことは「神の救いを信じて祈る」信仰の基本に徹して、安心、お任せの心で生きていきましょう。




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