今月の言葉 > 自然誌 巻頭文から > 平成24年06月号

○苦痛や困難の意味を知る
   教主 橋本のり子
   

 私たちの身の周りには思う通りにならない事や困った事が起こってきます。このようなとき、何とかこれを切り抜けよう解決しようと努力しますが、この努力によって私たちは自分に力をつけ、人間としての様々な能力を伸ばしていくことができるのです。
 人間は何によって進歩し向上していくのかと言えば、自分の思うようにならない苦痛や困難に出会うからであると言えるのです。
 自分の力を伸ばしていくために必要な事は、苦痛という形をとって私たちの身の上に現れてくるのです。ですから、様々な困った出来事や苦痛を嫌がったり避けたりせずに積極的に立ち向かい、それを切り抜け克服していこうと努める課程で自分の問題点や欠けている点に気付いて、人間的に向上していくことができるのです。


 現れてくる苦痛は人によって形は異なっていますが、それは皆その人その人の心のありようによって違うので、それぞれの人の問題点に気付いていくことが求められているのです。
 形から言えば苦しい事かもしれませんが、その苦痛はすべて自分のためになる事であり、自分が人間として進歩向上するために起こってきている有り難い神の御心であると受け止めていったら、本来世の中に困った事も嫌なことも苦しい事もありません。現れてくる一切の出来事は自分にとっての有り難いお恵みであるという、苦痛や困難の真の意味を知っていただきたいと思います。




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