今月の言葉 > 自然誌 巻頭文から > 平成24年05月号

○先祖の「徳」を頂いていくには
   教主 橋本のり子
   

 私たちはそれぞれに先祖から「徳」を頂いています。この「徳」とは何かと言いますと、先祖の方々がそれぞれの時代に、その人の立場で世の中のため人のために尽くし、周囲の人たちの幸せに貢献したことによって神様から頂いた目に見えない財産で子孫に伝えられていくものと考えたらよいと思います。
 この「徳」によって私たち子孫は経済的に豊かになり、健康に恵まれ、周囲から恩恵を被るという幸せに恵まれているのです。
 私たちがこの先祖の「徳」を大きく頂いていくには、その「徳」に気付いて感謝することが大切です。ところが自分でも気が付かないうちに怠けたり骨惜しみをして周囲に迷惑を掛けたり損をさせたり、持てる能力を十分に発揮しないで不当な利益を得たりしていると、折角恵まれている先祖の「徳」を十


分に頂くことができないばかりか、自分自身が「徳」の反対である、不幸の原因を生み出す元の「不徳」を積むことになり、先祖の「徳」を損じて帳消しにして、子孫に不幸の種を残していくことになるのです。
 私たちは自分が今どのような立場にあっても、社会の一員として、自分のなすべき仕事、役割に対する自覚と責任感を持って目の前のやるべき事を、持てる能力を発揮して骨惜しみせず遂行しなければなりません。自分自身が周囲に貢献しようと努めていくことが、先祖の「徳」を更に大きくして子孫に伝えることになるのです。




〒545-0043 大阪市阿倍野区松虫通1丁目2-27
サイトマップ
Copyright ©shizensha All Rights Reserved. 無断転載禁止