○お任せする境地
教主 橋本のり子
私たちは生活の中で周囲の人に何かを任せることがあります。親子や夫婦という家族の間だけでなく、会社などの組織の中で上司、部下、同僚、取引先の人たちの間で何かの事を任せています。
人に何かを任せるのは、その相手の人柄や能力を信用しているからです。信じているからこそ、大切な仕事を頼んだり、金銭を受け渡したり、機密事項を明かしたりしているのです。
任せるということは、単に頼む場合とは違います。任せるというのは、仕事であろうと個人的な事であろうと、任せた相手が出した結果を全て受け入れるということです。単に頼んだ場合は結果が自分の意図と違うときは、自分の依頼とは違うと言ってやりなおしてもらうこともできますが、任せた場合はどのような結果であろうとそれを受け入れていかなければならないのです。