今月の言葉 > 自然誌 巻頭文から > 平成24年04月号

○お任せする境地
   教主 橋本のり子
   

 私たちは生活の中で周囲の人に何かを任せることがあります。親子や夫婦という家族の間だけでなく、会社などの組織の中で上司、部下、同僚、取引先の人たちの間で何かの事を任せています。
 人に何かを任せるのは、その相手の人柄や能力を信用しているからです。信じているからこそ、大切な仕事を頼んだり、金銭を受け渡したり、機密事項を明かしたりしているのです。
 任せるということは、単に頼む場合とは違います。任せるというのは、仕事であろうと個人的な事であろうと、任せた相手が出した結果を全て受け入れるということです。単に頼んだ場合は結果が自分の意図と違うときは、自分の依頼とは違うと言ってやりなおしてもらうこともできますが、任せた場合はどのような結果であろうとそれを受け入れていかなければならないのです。


 任せるということはそういう厳しい一面があることを知らなければなりません。
 信仰も同じことです。神様のお救いを信じて祈るということは、神様に一切をお任せして、どのような結果であっても、神様の御心を喜んで頂いていく決意で真剣に祈り続けることです。
 自分の困っている事柄から逃れることにとらわれないで、神様の救いを信じて、現れて来る結果は一切お任せして祈ることです。
 神様は私たちにとって一番相応しい結果を現して下さいます。




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