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の心得
令和二年
今年はどういう年になるか
年間を通じて心得るべきこと
教祖年祭 教主御親教
令和二年二月四日~令和三年二月三日まで
「今年について、神様から一言だけ教えていただきました。人間たらしめる生き方をせよ、と。これは正確に言うと、人間を人間たらしめる生き方をせよ、であって、人間を人間であるようにさせなさいということです。つまり人間らしく生きなさいということです。
こう教えられたのは、私たちが人間らしい生き方してないからです。
そこで、この言葉の解説をします。神訓第十一条に「ひとは神の表現である ひとより尊いものはないことを知れ」とあります。ということは、人には他の生き物にはない何かがある、ということです。それは何かというと、人だけに神様から付けていただいている意志というものです。
物事を決定する意志という、他の一切の生き物にはない尊いものを、人間は神様からのお恵みとして頂いています。どのような生き方をして自分の人生をなすかは、自分の意志で決めていけるのです。
宿命は生まれた時神様から頂いてきたもので、こ
れは変えることはできません。しかし運命は、自分の意志でもって変えられるのです。
自分には何があるのか、何を目指そうかを考えて、自分の意志でもって目標を立てる。
今現況を見てあきらめるのではなく、自分の意志でこれを変えるために、目指すものを決めて迷いのない意志をもって、これの実現、確立のために貫く。どのような生き方をして、自分の人生としてのこの令和二年の一年をなすかを自分の意志で決めて、人間である自分が、人間たらしめる生き方をしていきますと心に誓っていく。強い意志を持って生きていく大切な年です。
変えたくてもなかなか変えられなかったものを変えていく、変化ある年としていける年です。これはとてもありがたいことなのです。
小さいことでもいいですから何か一つ決めて心に誓い、体を使って実行に励み、一年通してそれをクリアできたという、向上としていける一年にしてほしいと思います。
難しいところは先生の指導を頂いて、自分の生活
に合わせて進めていったらいいと思います。
大切な一年ですから、自分自身を少しでも向上させる生き方をしていっていただきたいと心から願います。
自分の意志を持って強く生きていってこそ、はじめてこの世に人間として生まれた甲斐があります。神様が、全てのものよりも尊い存在の人間として生まれさせてくださったのですから、その尊さを生かしていかなければもったいないことです。
動物にも本能はありますが、意志は人間にしかありません。これを今食べるのか後にするのか、どのようにして食べるかなど、身近なことを考えたら自分の自由にできることがたくさんあります。それを当たり前と思うかもしれませんが、決して当たり前ではありません。意志を持っているからこそ、自由があるのです。
この意志の力をしっかり使って、人間らしく生きていきましょう。夜眠くなってもやるべき事は寝る前にきちんと済ますなど、ケジメをつけて生きることも意志の力です。
子供が強引に甘えてくるのは妥協する自分だからで、それは自分自身に甘いからです。子供にばかり厳しくするのでなくて、自分自身にも妥協せずやるべきことをやるようにしていきましょう。妥協して言い訳をしているのでは、人間らしい生き方ができません。
自分の意志で決めて誓い努力していけば、神様とご先祖様が必ず応援してくださいます。人間として生きているということは思うだけではダメで、体を使ってこそ生きている意味があります。体を使って努力して、自分の運命を少しでも明るい方向に持っていける一年にしてください」